史上最悪!?な彼と溺甘オフィス
ーーあの・・・状況がいまいち掴めないんですが。

ーーこれで、分かる?


霧島さんの唇が瞼に、頬に、唇に。

数え切れないほどの甘いキスが降ってきて、私はようやく状況を理解した。



「霧島さん、大好きっ」

「俺も。 好きだよ、瑠花」


色っぽい漆黒の瞳も、優しく激しい指先も、私の名前を呼ぶ艶やかな声も、
もう嘘じゃない。


霧島さんの腕の中で、懐かしい香りに包まれて、身体中が霧島さんの熱に満たされていく。




甘い甘い夜に、溶けていく。
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