七色の空

ﾁｬﾌﾟﾀｰ45
「505エドウィン」

503号病室を訪れた林檎。部屋の中には誰もいない。福生が寝ているはずのベッドが、新しい患者を迎え入れる為に真新しく整理されている。福生の名札も外されている。荷物をその場に投げ捨て、林檎はナース室に駆け込む。
林檎「立川福生はどこいったんですかッ！？」
ナース室の全員の視線が林檎に向けられる。
林檎「福生はどこですかッ！」
林檎の迫力にナース達は呆気にとられている。 「林檎ぉ？」
林檎は声のした方へ振り返る。福生が点滴をつけた姿で立っている。
林檎「…」
林檎の目が潤みだす。福生「…？」林檎の表情から察する福生。
林檎「…バカ」
バカなのは林檎である。林檎が病室を間違えただけのことだった。
二人は喫煙所で仲良くタバコを吸う。
林檎「煙草平気なの？」福生「今さら控えたところで変わんないよ(笑)」林檎「…あんまブルーになることいわないでよ」福生「言うと、また病室間違えちゃう？」
林檎「それはいいの」
福生「焦った顔、ちょ可愛かった(笑)」
林檎「可愛いのは、もとから」
福生「だね」
林檎「ねぇチンチン舐めたい」
福生「朝からエッチなの？(笑)」
林檎「お願い」
二人は、福生の病室でカーテンを閉めきり、お互いを舐め合った。
福生の病室は505号室だ。