BABY BLUE(短編)
RAINY MORNING
目が覚めると、窓の外ではサラサラと霧雨が降っていた。久し振りの雨だ。あたしはのそのそとベッドから起き上がり、制服に着替えた。
片手に持った鞄をリビングに置いて、まずは洗面所に直行。前髪を上げて、朝一番の気合いを入れるためとも言える冷水での洗顔。お気に入りの青いネットでふわふわと泡を立て、顔を優しく包む。この感覚が、凄く落ち着く。
「真子ー、早めに家出なさいよ?家が近いからってのんびりしてたら、通勤中の車に水かけられちゃうわ。」
「はーい!」
お母さんに返事をしながら、勢い良く泡をすすぐ。空色のタオルで顔を拭いて化粧水を付ければ、軽くオイルコントロールのパウダーを肌に乗せて、朝の準備は終わりだ。
ウチの高校は化粧をして行こうものなら、真冬だろうと氷のような冷たい水で、しかも先生の前で落とさなくてはならない。そんなことは絶対嫌だから、あたしは真面目に校則に従っている。
「はい、ご飯ついどいたわよ。」
食卓に着くと、お母さんがニコリと微笑む。「ありがとう」とお礼を言って目をやれば、大好きな焼き鮭とお味噌汁とほうれん草のおひたし。お母さんお手製の朝食には、いつも食指を動かされる。
片手に持った鞄をリビングに置いて、まずは洗面所に直行。前髪を上げて、朝一番の気合いを入れるためとも言える冷水での洗顔。お気に入りの青いネットでふわふわと泡を立て、顔を優しく包む。この感覚が、凄く落ち着く。
「真子ー、早めに家出なさいよ?家が近いからってのんびりしてたら、通勤中の車に水かけられちゃうわ。」
「はーい!」
お母さんに返事をしながら、勢い良く泡をすすぐ。空色のタオルで顔を拭いて化粧水を付ければ、軽くオイルコントロールのパウダーを肌に乗せて、朝の準備は終わりだ。
ウチの高校は化粧をして行こうものなら、真冬だろうと氷のような冷たい水で、しかも先生の前で落とさなくてはならない。そんなことは絶対嫌だから、あたしは真面目に校則に従っている。
「はい、ご飯ついどいたわよ。」
食卓に着くと、お母さんがニコリと微笑む。「ありがとう」とお礼を言って目をやれば、大好きな焼き鮭とお味噌汁とほうれん草のおひたし。お母さんお手製の朝食には、いつも食指を動かされる。
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