BABY BLUE(短編)
SUNDAY AFTERNOON
「──えー!?お客様には絶対ピンクがお似合いですよ!!」
「や、あたしあんまり好きじゃないんで……」
「益々勿体ないです!!この機会に、是非チャレンジしてみて下さい!!」
お洒落な外観に惹かれて立ち寄った、一軒の雑貨屋さん。シュシュを買おうとしたあたしが店員さんに買わされそうになっているのは、ド派手なショッキングピンクの一品。思わず、「うわ……」と呟いてしまった程だ。
「あの、青系ってないんですか?青とか水色とか……」
「お客様、青がお好きなんですか?色白でとっても綺麗なお肌でいらっしゃるのに勿体ないですよ!」
店員はまだそんなことを言いながら、あたしの髪に例の奇抜な色のシュシュをあてがっている。今すぐやめて下さい……という言葉を、喉の奥にグッと飲み込んだ。
「派手な色が苦手でしたら……こちらはいかがです?お客様色白でいらっしゃるし、原色よりもこちらの方がお似合いかと思います!」
そう言って差し出されたのは、淡いピンクの可愛らしいシュシュ。いわゆる、ベビーピンクという色。確かに可愛い。でも、似合わないんだからそっとしておいて欲しい。そう思っている間に、事は進んでしまっていた。
「や、あたしあんまり好きじゃないんで……」
「益々勿体ないです!!この機会に、是非チャレンジしてみて下さい!!」
お洒落な外観に惹かれて立ち寄った、一軒の雑貨屋さん。シュシュを買おうとしたあたしが店員さんに買わされそうになっているのは、ド派手なショッキングピンクの一品。思わず、「うわ……」と呟いてしまった程だ。
「あの、青系ってないんですか?青とか水色とか……」
「お客様、青がお好きなんですか?色白でとっても綺麗なお肌でいらっしゃるのに勿体ないですよ!」
店員はまだそんなことを言いながら、あたしの髪に例の奇抜な色のシュシュをあてがっている。今すぐやめて下さい……という言葉を、喉の奥にグッと飲み込んだ。
「派手な色が苦手でしたら……こちらはいかがです?お客様色白でいらっしゃるし、原色よりもこちらの方がお似合いかと思います!」
そう言って差し出されたのは、淡いピンクの可愛らしいシュシュ。いわゆる、ベビーピンクという色。確かに可愛い。でも、似合わないんだからそっとしておいて欲しい。そう思っている間に、事は進んでしまっていた。