虹に願いを〜君に出会えてよかった〜
あっという間に昼休み。
「希〜?飯行くぞ〜?」
あ、竜也くん。
て、ことは…?
いた…。
晴だ。
「あ、うん!行こ〜!」
希は弁当を持って竜也くんのところに行った。
晴が私のところに歩いてくる。
え…なに…?
「な、なにかご用でも…?」
「話あるんだけど。時間ある?」
「いや〜、ちょっと忙しいですかね〜。」
「嘘だろ。麻由、ちょっと流星借りるわ。」
「あ、うん。」
そう言った晴は私の腕を掴んで教室から連れ出した。
「ちょ、ちょっと!」
廊下を歩いている間に聞こえてきた声は、だれあいつ!とか、やだなんであんな人が隣にいるの!とかそんな言葉ばっかりだった。
連れてこられた場所は屋上。
「どうしたの…?!」
「ごめん。無理矢理。」
「うん。」
「昨日のこと心配だったから。」
「あぁ、うん。あの事なら気にしないで。」
「そうか。」
「うん、ごめんね?心配かけて。急いでただけだよ!早く帰らなきゃいけなかったから!」
「そうか、ならいいんだ。」
「うん。」
「あんま無理すんなよ?それじゃあ、腹減ったし戻るか。」
「ありがとう。そうだね!」
それから私たちは別れて教室に戻った。