虹に願いを〜君に出会えてよかった〜






「「ただいま〜。」」









お母さんとお父さんの声がした。








私と空は同時に玄関へ走った。









空は多分、お父さんとお母さんが帰ってきて嬉しくて走ったんだろうけど、私はただいまの声が同時に聞こえたことにびっくりして走った。









「パパ、ママおかえり!」









「お、おかえり。」









私が戸惑いながらおかえりを言うと、









「たまたまそこで一緒になったからね。」









お母さんは少し微笑みながら言った。









ほんの少しの笑顔だけれど、久しぶりみたお母さんの笑顔に安心した自分がいた。








その後私はお母さんのご飯のお手伝いをした。









空はお風呂掃除をしてくれた。









お母さんがキッチンで野菜を切ってると、私の方を向いた。









「どしたの?」









「後の少しの時間…流星と空のためにも喧嘩はなしにしようってお父さんと約束したの。」









「そっか。」









「さ!今日は焼肉よ!食べましょ!」









そう言ってお母さんはプレートをダイニングに運んだ。









〜いただきます!〜









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