君と恋の歌
『空太さんの誕生日、楽しみにしててね』
『まず、あそこの公園で待ち合わせしよう。』
空の一つ一つの言葉がよみがえり、涙を指で拭う。
…泣いてなんていられない。
俺だけ辛い顔をして、そうやっているのが恥ずかしく感じた。
空は、事情があって青森に帰り、そのうえこうして俺のことも気にかけてくれてるというのに、俺は…
手紙をたたんで封筒に戻す。
俺が今しないといけないことは…
ベットから立ち上がり、俺は首から下がった青い星のネックレスを優しく握った。