君と恋の歌
“私は必ずあの場所で待っています”
手紙にそんなことが書かれてあったから、空も俺のことを思ってくれているんじゃないか、なんて…
そんなことを思いながら頑張っていた自分がバカらしい。
俺を思っているどころか、他の男と結婚も決めているなんて。
「ハルさん、俺もうだめみたいです…」
「え?」
突然そういった俺に、最初はなんのことか気づいてないようだったハルさんだけど、すぐに察したのか俺の前にお酒を出した。