君と恋の歌
准くんの顔も見れずに、椅子に座ってそう口にしてしまう。
准くんは落ち着いて俺に話した。
「もう、空ちゃんのことは忘れたら?…空太に嘘ついたひどい人だと思えば忘れられるんじゃないかな…」
准くんの言葉をきいて、頭の中で考えてみるけどうまくいかない。
「…空をひどい人とか、思えない」
「そっか…」
空が、性格も悪くて嘘も平気でつけるようなは人なら良かったのに。
いや、そんな空でも俺は好きになっていただろうか?