君と恋の歌

「おら!空太!寝るんじゃねぇ!」

三ツ屋に布団をはぎ取られて、身を丸める。


まだ本格的に寒くはないとはいえ、10月の朝は寒かった。


「わかったよ」


起き上がるフリをして立ち上がり、三ツ屋が後ろを向いたのを見計らってベットに倒れる。


「…空太くんがまた寝てまーす!」


准くんの声が聞こえたけれど、俺は無視して寝続けた。


賑やかだけど、久しぶりの楽しい朝に俺はいい夢を見た気がした。
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