君と恋の歌

もう会えないことを意味するような“さよなら”の言葉が、胸に刺さった。


でも、俺は芸能人なんだ。


芸能人である前に、もう34にもなる大人なんだ。


こんな女々しい気持ちでいるのは俺らしくない。


「さよなら…」


静かに呟いた声は、11月の終わりの空に吸い込まれていった。
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