君と恋の歌

「いらっしゃいませ」

青森から帰ってきても、空太がいない夜はバーに行っていた。


もうすぐクリスマスがやってくる。


「お酒、ちょっぴり飲んでいい?」

「…空太に怒られない程度にね?」


ハルさんはそう言いながら、だいぶ薄めたらしいオレンジ色のお酒を出してくれた。


一口飲むと、甘い香りとお酒の香りがする。

「おいしい~」

「ほんと?ありがとう」

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