君と恋の歌

俺の中で答えがでたのは一瞬だった。


「ずっと…ずっと気になってた。青森で空太と女優さんの記事を見たときから…」


「違う。俺は空以外に好きな人なんていない。あれは…」


まるで言い訳のように空に理由を説明したけれど、嘘はついていない。


空が素直なのもあるけれど、それが伝わったのか空の表情がくずれる。


「じゃあ、空の勘違いなの…?空太のこと好きでいてもいいの…?」


「俺はこれから先、ずっと空が好きでいる自信があるし、空以外の誰にも傾かない自信もある」

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