君と恋の歌

横で坂下くんと利人くんが言う。


「俺ら、誰にも言わねえから大丈夫だよ」


「それは信じてるけど…」


さすがにこの歳になって、14も年が離れてる女の子のことで悩むってのは恥ずかしい。


「じゃあ、みんな考えてよ。なにあげればいいのか」


「それは、おまえが決めろよー」


「そうだぞ、空太」



結局みんなは考えてくれなくて、俺はクリスマスの夜に一人で買い物に行った。
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