君と恋の歌

「空」

「…なに?」

「今日はずっとくっついてていい?」


男が甘えるなんてカッコ悪い。


そう思いながらの、俺の精一杯の空への甘えだった。


空は振り返らずにいたけれど、その耳が赤くなっていた。


「…いいよ。」

空は耳を赤くしたままそう言って、少ししてから後ろに振り返った。


「空太、キスしていい?」
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