君と恋の歌
「どう?初めてのお酒は」
「…すっごくおいしいです!」
満面の笑顔でそう言った大空ちゃんに、男だというのに胸が跳ねてしまった。
「良かった」
「これで空も、大人の仲間入りですね!」
なんて嬉しそうに言うから、“そうだね”って笑って言った。
そして、キレイにラッピングされたネックレスの箱を空ちゃんに手渡す。
「これ、受け取ってくれる?」
空ちゃんは驚いているのか、俺の手元と顔を目でゆっくり行き来した。