約束

再会



俺は今、1年5組のドアの前に立っている。





転校生…か



超緊張する。




ガラガラ




『真山くん?入ってきて』




そう担任に呼ばれ一歩ずつゆっくりと歩く。



教室の真ん中に立つ。




皆からの注目の的




俺は何よりも先に梨乃ちゃんの姿を確認した。




いない…



違うクラスかな?




『じゃあ真山くん簡単に挨拶して?』






「真山遼です。よろしくお願いします。」




パチパチと拍手がわく。



『真山くんカッコイい!』


なんて声がわく。



お世辞をどうも。






『じゃあ真山くんの席はっとー』




『私の隣!』


『私よ!』


『あたしだってぇ!!』



はぁ゛。

誰でもいいから座らせてくれ…




『あんた達は隣いるでしょうが!』




『じゃあ一番端の一番うしろ空いてるからそこに座ってぇー?隣はっとーまだ来てない遅刻だから!』




「はい。」




俺が自分の席に向かっている間に男子たちはコソコソ話をしている。




『こりゃマドンナ真山に取られるなあ(笑)』




『真山イケメンだしな』



マドンナ?
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