神様いるなら
家に着いたら、ママもパパもお姉ちゃんも心配してくれてた。

やっぱり一番家が落ち着く。



「千華?大丈夫?学校から電話あったからびっくりしちゃった」

「ママ、心配かけちゃってごめんね?もう大丈夫だから!」

「そう、ならよかった」

「うん。ありがと」


そう言って自分の部屋に入った。

プルルルルル♪

携帯が鳴った。

夢歩かな。

あれ?誰だ?夢歩じゃない…

「は、はい… 」

『あ、山原さん?俺、藤谷ですけど…菱本さんから番号聞いて。』

「あ、照井くん…」

『さっきはほんとごめんなさい… 大丈夫ですか?』

なんでいきなり敬語なんだろう…

私言えないけど…

男の人と電話なんてほとんどしたことないから緊張するな…

「もう大丈夫です。ありがとう…」

『あ、じゃあ…それを確認したかっただけなので…』

「あ、はい、じゃあ…」


電話を切って はあ、とため息をついてベッドに倒れると

ちょっと頭がズキッとした。



夢歩に電話しよう。

泣いて心配させちゃったからなあ。

プルルルルル

「千華ー!ごめん!すぐ電話できなくて!大丈夫だった??」

「うん。私は大丈夫だけど…夢歩今日デートじゃなかったっけ…?」

「あ、それなら気にしないで!事情話したら俊哉も『それなら仕方ないね また

今度な!』って言ってくれたから!」

「そっか…ごめんね?」

「全然!親友の私が千華を心配しなくてどうする〜?」

あー、ほんと夢歩好きだよ。

「ふふ笑 ありがと!夢歩大好き~!」

「私も大好き! あ、そうそう!」








え、嘘でしょ…??


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