私に触れるあなたの温かい手
キスをしようとしたところで

「…あの~」

「「あ、」」

存在を忘れてた

ごめん咲月くん

「まぁ、とりあえず仲直りできて本当よかった!!ほんっとうに世話がやける」


「ごめんね咲月くん…」

「ごめん…」

「まぁ、俺も悪かったよ。
でもこれからは仲良くな!」

俊と顔を見合わせ繋ぐ手

「「うん!」」

「んじゃあ俺はお先に…」


「ありがと!咲月くん!
本当にありがと!」

「さんきゅ咲月」

「いえいえ~ごゆっくり~」

背を向け手をふる

部屋を出てドアを閉める時に
ひょこっと顔を出して

「俊!次ちはるちゃん泣かせたらそん時は俺がもらうからな!わかった?」

「なっ」

「大丈夫。そんな事しねーよ」

「なっ」

その返事に二ヤつく咲月くんと
自信満々の俊を交互に見合わせる

「もうッ!」

「よかったね!ちはるちゃん
んじゃあね~」

ばたんッ


「ほんっとうに…」

「……








ちー」

「…大好きだ、ば、か」
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