私に触れるあなたの温かい手
「ご、ごめんね…!もう落ち着いたから…!!バイト中だったのに…」

「大丈夫大丈夫!実はもう終わりだったんだよ!ちょうどよかった!」

「…そか……ありがと…。
ケーキも紅茶もすっごく美味しかった!!
あの…ケーキ代…」

財布からお金を取り出そうとすると咲月くんの手で止められた

「いいよ。今日は全部俺の奢り」

「で、でもそれは…!」

「今日だけ特別」
ニコッと笑った笑顔に甘えて

「…じゃあお言葉に甘えて……」

「よし!いい子!ちょっと待っててすぐ着替えてくるから途中まで一緒に帰ろ!」

そーいって急いで中に入って行った。

髪に触れる

「…大きな手だったな……」



ハッ!
な、何ときめいてるのよ!私!
だめだめだめだめだめ!

頭をぶんぶん横にふった


「ふっ、なにしてんの?」

「あ、いや、!なんでもないです…」

「お待たせ!帰ろ!」

「ごちそうさまでした!」

「また来てね~」

カラン

「さっむー」

一気に気温が下がった
< 6 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop