私に触れるあなたの温かい手
「俊がちはるちゃんをふるなんて…
きっとなにか理由があるんだよ!
だからちゃんと理由を聞いてちはるちゃんの気持ちも伝えないと…!後で絶対後悔する!それでもいいの?!」

「いやでしゅ」

「よし!なら、強気だよ!ちはるちゃん!」

パンッと優しく叩かれて頬が開放された

「さ、かえーろ!」

「うん!」

ありがと…!咲月くんが居てくれて本当によかった…!!

そー伝えようとしたら
前を歩いていた咲月くんがくるっと体を向けた

「まぁ、それでももし別れよって言われたら俺がきつーく抱きしめてあげるからね?」

「ふふ。遠慮させていただきます」

ペコリとお辞儀をし先を歩く

「えー!ひどーい!」

私もくるっと体を向け後歩きをしながら












「今日は本当にありがと!咲月くんが居てくれて本当によかった!」

そう伝えると咲月くんもニコッと笑って

「見てろよー!俊ー!明日強気のちはるちゃんがお前をガンガン追い込むからなー!」

「ちょ、ちょっと!近所迷惑!
ていうか恥ずかしいからやめて!」


笑いながら帰る帰り道はとても温かかった
< 9 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop