幼馴染みの期限

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放課後は二人で部活に出て一緒に帰る。

部活が無い日だって二人で寄り道してから帰る。


小学校までは広海も一緒だったけど、中学に上がってからは美桜と二人で一緒にいることのほうが多くなっていた。

広海のそばにはいっつもキレイな子達がいて、たまにその中の一人の子と妙にベタベタしてると思ったら付き合ってるなんて噂が流れて。


広海ファンクラブ(非公認)の広海ガールズ達は、クラスの中でも大人びてるって言うか……


簡単に言っちゃうと派手な子が多かったから、私と美桜はいっつも『広海って趣味悪いよねー』なんて言って笑ってた。


私はそんな変に大人びている同級生にも、ちっちゃくて泣き虫だったくせに急にキャーキャー言われるようになっちゃった広海にも付いていけなくて、いつも一緒にいた美桜とも恋バナなんてしたことが無かった。


美桜だってそういう話題になると『興味ないよ』なんて言っていっつも逃げてたから、好きな人なんていないって思ってた。


だから知らなかった。そう言いながら、美桜が広海の彼女が変わる度に悲しい思いをしていたんだって事を。