幼馴染みの期限

「何か悩んでる事とかあるんじゃないの?最近、無理して笑ってるだろ。俺で良かったら話して欲しい。……違うな、俺が聞きたいんだよ。だから話して」


「向井くん……」


私が悩んでいたこと、


無理して笑っていたこと、


向井くんを避けていたことまで全部気がつかれてた。


なのに避けていたことを分かってて……怒らずにこうして優しく話しかけてくれた。



私と話せないことがツラいって……



どうしよう。


……どうしよう。


…………どうしよう。



嬉しくてたまらない。



美桜、ごめん。



ごめんね……。



< 114 / 345 >

この作品をシェア

pagetop