幼馴染みの期限
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その日はいつもと同じ1日になるはずだった。
起きて朝ごはんを食べて、支度をして美桜と一緒に学校に向かう。退屈な授業を受けて、美桜と放課後に他愛もない話をしながら帰る。
そんな1日に。
だけど、いつも待ち合わせをしているコンビニの前にいつまで経っても美桜は現れず、携帯を何度確認しても、着信もメールも何も入っていなかった。
美桜の家へ行きチャイムを鳴らす。出てきたのは美桜では無くてお母さんだった。
「あら?美桜、今日はクラスの用事があるから早めに行かなきゃ、ってもう出ちゃったけど……樹里ちゃん聞いてなかった?」
その言葉に首を傾げる。
美桜とはクラスは違うけど、期末試験が終わったばかりのこんな時期にクラスで何かをするはずが無い。
「ねぇ樹里ちゃん。……美桜から何か聞いてない?」
お邪魔しましたと帰りかけた私にお母さんが声をかけてきた。
何かって何だろう?
「今日クラスで何かあったって事ですか?それならクラスが違うから全然知らなかったんですけど」
「あ、そ、そう。それならいいの」
……どうしたのかな?
不思議に思ったけど、クラスの友達と何か約束をしていたのかもしれない。
そう思い直して一人で学校へと向かう事にした。
携帯を開いてメールの問い合わせもしてみたけど、やっぱり美桜からのメールは何も入っていなかった。