幼馴染みの期限
「……京子さんと、和ばーちゃんに?」
「あぁ、そうだよ。二人から美桜の力になって欲しいって頼まれたんだ。で、広海くんに僕の連絡先を教えた」
京子さんって……美桜のお母さんだ。
かずえさん……かずばーちゃんって言ってるから、たぶん美桜のおばあさんなのかな。
美桜のお母さんがどうして広海に連絡を……?と不思議に思っているうちに、今度は広海が口を開いた。
「元々は、俺が樹里の母さんに頼んで、美桜の母さんに連絡を取ってもらったんだよ」
その言葉に唖然とする。
『里子かーさん、樹里ちょっと借りるよ』『明日までには返すんで』
昨日は、そんな言葉であっさり娘を送り出した母に驚いたけど……
そっか。ようやく分かった。
たぶん、お母さんは美桜のお母さんとずっと連絡を取ってくれていたんだ。
そして、お母さんには広海が事前に話をしていたから、私と一緒にあんなに急に出掛けても、何も聞かれる事も無かったんだ。
今年の……私と広海が二人だけの幼なじみになって10年目の私の誕生日が来たこのタイミングで、私を美桜の所に連れて行く事を知っていたからなんだって。
「あぁ、そうだよ。二人から美桜の力になって欲しいって頼まれたんだ。で、広海くんに僕の連絡先を教えた」
京子さんって……美桜のお母さんだ。
かずえさん……かずばーちゃんって言ってるから、たぶん美桜のおばあさんなのかな。
美桜のお母さんがどうして広海に連絡を……?と不思議に思っているうちに、今度は広海が口を開いた。
「元々は、俺が樹里の母さんに頼んで、美桜の母さんに連絡を取ってもらったんだよ」
その言葉に唖然とする。
『里子かーさん、樹里ちょっと借りるよ』『明日までには返すんで』
昨日は、そんな言葉であっさり娘を送り出した母に驚いたけど……
そっか。ようやく分かった。
たぶん、お母さんは美桜のお母さんとずっと連絡を取ってくれていたんだ。
そして、お母さんには広海が事前に話をしていたから、私と一緒にあんなに急に出掛けても、何も聞かれる事も無かったんだ。
今年の……私と広海が二人だけの幼なじみになって10年目の私の誕生日が来たこのタイミングで、私を美桜の所に連れて行く事を知っていたからなんだって。