幼馴染みの期限
「俺は……樹里と美桜の間に何があったのかを薄々知っていながら、樹里の側にいることを選んだ。その事で、美桜に今さら何だって責められるのは仕方がないと思ってる。だけど……言い訳をする訳じゃないけど、いつも美桜の事はずっと気にかけていた」
「最初に連絡を取ってもらったのは、10年前。はじめの頃は美桜の気持ちが落ち着いたら、すぐにでも会いに行くつもりだった」
「……でも、京子かーさんから連絡をもらううちに、それがどんなに甘い考えだったのか、思い知った」
楓さんが広海の言葉を聞いて、驚いた表情になった。
二人はきっと、さっきが初対面のはずで……会話の内容を考えてみても、連絡を取り合ったのはごく最近なんだと思う。
まさか、広海がずっと美桜のお母さんと繋がっていたなんて思ってもいなかったのだろう。
「最初に連絡を取ってもらったのは、10年前。はじめの頃は美桜の気持ちが落ち着いたら、すぐにでも会いに行くつもりだった」
「……でも、京子かーさんから連絡をもらううちに、それがどんなに甘い考えだったのか、思い知った」
楓さんが広海の言葉を聞いて、驚いた表情になった。
二人はきっと、さっきが初対面のはずで……会話の内容を考えてみても、連絡を取り合ったのはごく最近なんだと思う。
まさか、広海がずっと美桜のお母さんと繋がっていたなんて思ってもいなかったのだろう。