幼馴染みの期限
「ーー希望の高校に入れないって分かった時……東星大に繋がる道が遠くなった時に、私は、いちばんに美桜にごめんねって言いたかった」
「私ね、高校で陸上部に入ったんだよ。……足は全然早くならなかったけど、根性だけはあるって言われて長距離の選手になったの」
……いきなり、何を話始めたの?とでも言いたげに、戸惑った表情になる美桜に向かって、私は言葉を止めずに話続ける。
梓さんや楓さんも同じ表情を浮かべる中で、広海だけが私の話したい事を分かっているように、表情を変える事無く私を見つめていた。
私が美桜と離れてしまってから、二人を繋ぐ縁が切れてしまってからも、私は美桜に伝えたい事や、話したいことがたくさんあった。
「小さい頃から運動が大嫌いで、本ばっかり読んでて、ランドセル背負って学校に行くのもキツイって言って広海にランドセルを持たせてた私が根性があるって言われたんだよ?……美桜が聞いたら絶対に驚くだろうなって思ってた」
この話だって、離れてしまったとしても、連絡を絶やさない仲だったのなら、私はいちばんに美桜に報告していたと思う。
「私ね、高校で陸上部に入ったんだよ。……足は全然早くならなかったけど、根性だけはあるって言われて長距離の選手になったの」
……いきなり、何を話始めたの?とでも言いたげに、戸惑った表情になる美桜に向かって、私は言葉を止めずに話続ける。
梓さんや楓さんも同じ表情を浮かべる中で、広海だけが私の話したい事を分かっているように、表情を変える事無く私を見つめていた。
私が美桜と離れてしまってから、二人を繋ぐ縁が切れてしまってからも、私は美桜に伝えたい事や、話したいことがたくさんあった。
「小さい頃から運動が大嫌いで、本ばっかり読んでて、ランドセル背負って学校に行くのもキツイって言って広海にランドセルを持たせてた私が根性があるって言われたんだよ?……美桜が聞いたら絶対に驚くだろうなって思ってた」
この話だって、離れてしまったとしても、連絡を絶やさない仲だったのなら、私はいちばんに美桜に報告していたと思う。