幼馴染みの期限
「さっ、そうと決まったらみんなスマホ出して!」
梓さんが、自分のボディバッグからスマホを取り出して、ほらほら、と私達にも取り出すように促してきた。
……何で、スマホ?
そう思う間もなく、楓さんが梓さんに向かって苦笑いを向けながら、「いきなり合コンみたいなノリにするんじゃないよ」と言った。
……確かに。
連絡先を交換しよう!なんて、まるで合コンみたいだ。
…………しかも、梓さんも私達と交換する気みたいだし。
「……私は、番号変えて無いよ。……二人が消してないなら。……私は、二人の番号は消してないから」
美桜が躊躇いがちにそう言ってきた。
「わっ……私も、変えてない!変えてないよ!そのまま!美桜の番号も残ってる!」
携帯を変える度に、昔やり取りしたメールや大切な言葉の数々は、携帯の本体からは消えてしまったけれど……それでも、美桜の番号は消さずにちゃんと残していた。
「広海は……って、変えてる訳ないか」
「ああ。俺が登録した番号消したり、電話番号変えたりとか、そんな面倒な事する訳ないだろ」
「だよね」
梓さんが、自分のボディバッグからスマホを取り出して、ほらほら、と私達にも取り出すように促してきた。
……何で、スマホ?
そう思う間もなく、楓さんが梓さんに向かって苦笑いを向けながら、「いきなり合コンみたいなノリにするんじゃないよ」と言った。
……確かに。
連絡先を交換しよう!なんて、まるで合コンみたいだ。
…………しかも、梓さんも私達と交換する気みたいだし。
「……私は、番号変えて無いよ。……二人が消してないなら。……私は、二人の番号は消してないから」
美桜が躊躇いがちにそう言ってきた。
「わっ……私も、変えてない!変えてないよ!そのまま!美桜の番号も残ってる!」
携帯を変える度に、昔やり取りしたメールや大切な言葉の数々は、携帯の本体からは消えてしまったけれど……それでも、美桜の番号は消さずにちゃんと残していた。
「広海は……って、変えてる訳ないか」
「ああ。俺が登録した番号消したり、電話番号変えたりとか、そんな面倒な事する訳ないだろ」
「だよね」