幼馴染みの期限
「ぎゃーーー!!源次!!」
あまりのショックに叫びながら身を起こすと、そこは広海も源次さんもいなくて、見慣れた自分の部屋のベッドの中だった。
ドクドクドクドク
心臓が早鐘を打っている。
「……びっ……くり、したぁ」
外はうっすらと明るくなり、カーテンの隙間からも柔らかな光が刺しこんでいる。
夢だ……夢だったんだ。
広海が……モチャモチャの途中で(どこまで進んだかは、恥ずかしいので絶対に秘密)源次さんに変わってしまうっていう、夢でしかありえないようなとんでもないシチュエーションだったのに、思わず頭の中で何度も何度も夢だよね!?と確認してしまっていた。
だって、絡め取られたように触れていた指も、重ねられた唇も、キスの合間に私の唇をノックしてくる温かな舌先も、服の隙間から滑りこんできた手の感触も……夢なんて思えないくらいにリアルだったんだ。
「……うーーーーーー!!わぁーーーー!!」
また生々しい感触を思い出して、恥ずかしさに枕に顔を突っ伏してのたうち回った。