幼馴染みの期限

「向井くん……」


忘れる訳がないんだ。


あの時のことを。


だって、だって…


「忘れてないよ。……忘れられないよ。ずっと、ずっと後悔してた」



思わず口から零れ落ちたのは懺悔の言葉だった。



大好きだった向井くんの……



真剣な気持ちを踏みにじったのは私なんだから。

< 53 / 345 >

この作品をシェア

pagetop