陰なる閃刃
「このヤロ…」
右頬に傷のある男が刀を上段に振りあげ、ふみ込んでくる。
が、しかし
ズドッ!
十兵衛のふみ込みの方が鋭く、速い。
十兵衛の刀が、男を頭から縦に豪快に斬り裂く。
吹き上がる血しぶきが、戦いの狼煙をあげる。
強烈な一撃のあと、男の右後ろにいた者に狙いをさだめた十兵衛は、その男の喉にすばやく突きを入れる。
突いた瞬間に刀を引きもどすその動きは、肉眼では捉えられない。
伊助は十兵衛の邪魔にならないよう、低い姿勢で十兵衛のななめ後ろにいる。
そして、頬に傷のある男が倒されると、すかさず刀を奪いとる。
十兵衛は残った者たちの方にふり向き、刀を上段にかまえながら素早く左前方へ飛んだ。
着地と同時に、ドシュッと鮮血が吹きあがる。
十兵衛の前方にいた男は、なにもできないまま絶命の一刀を浴び、息絶えた。
十兵衛のうちにひそむ鬼は完全に目覚め、悪党どもの血を欲している。
右頬に傷のある男が刀を上段に振りあげ、ふみ込んでくる。
が、しかし
ズドッ!
十兵衛のふみ込みの方が鋭く、速い。
十兵衛の刀が、男を頭から縦に豪快に斬り裂く。
吹き上がる血しぶきが、戦いの狼煙をあげる。
強烈な一撃のあと、男の右後ろにいた者に狙いをさだめた十兵衛は、その男の喉にすばやく突きを入れる。
突いた瞬間に刀を引きもどすその動きは、肉眼では捉えられない。
伊助は十兵衛の邪魔にならないよう、低い姿勢で十兵衛のななめ後ろにいる。
そして、頬に傷のある男が倒されると、すかさず刀を奪いとる。
十兵衛は残った者たちの方にふり向き、刀を上段にかまえながら素早く左前方へ飛んだ。
着地と同時に、ドシュッと鮮血が吹きあがる。
十兵衛の前方にいた男は、なにもできないまま絶命の一刀を浴び、息絶えた。
十兵衛のうちにひそむ鬼は完全に目覚め、悪党どもの血を欲している。