これで僕はキミのもの。【ぎじプリ企画】
「僕を呼んでいただろう?」
無性にアナタに会いたかった。
でも我慢していたの。
だって……
───会ってしまえば、離れられなくなってしまうから。
「呼んでなんかいない」
「どうして嘘をつくの、愛美ちゃん」
彼の甘いボイスで自分の名前を呼ばれると、一瞬で彼に落ちてしまいそうだ。
スッと彼は、私に触れる。
触れたところが、ジワッと熱を帯びた。
「ほら、こんなに熱いのに」
それは…
私を誘う貴方のせい。
「こんなの平気」
貴方に頼ってはいられない。
こんな弱っているときじゃなくて、もっと違う日に会いたかった。