(続)病弱女子とお医者様
 『日向葵、おいで?』

個室のソファーでちょこんと座って本を
読んでいる日向葵に声をかけてみるけど、
首を振るだけ。

 『日向葵ママと一緒に寝よ?』

日「嫌!」

 『何で?ママのこと嫌い?』

日「嫌いじゃないよ。嫌い
  じゃないけど…。」

 『じゃないけど?』

日「葵結のことばっか構ってるから…。
  ねぇ、ママ僕のこと嫌いなの?」

まさか、こんなに日向葵に寂しい思いを
させていたなんて…。

全然考えてなかった私は、母親失格だね。

 『そんなことないよ!日向葵も葵結も
  大好きだよ!だから、一緒に寝よ?』

日「うん!ママごめんなさい。」

 『ううん。ママの方こそゴメンね。
  日向葵の気持ちを分かってなくて…。
  でもね、日向葵。話して伝えないと
  わからないこともあるんだよ?
  だから、ママに何でも言ってね!』

日「うん!」

暫くお腹のところをトントンして
あげてたら、すぐに寝ちゃった日向葵。
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