(続)病弱女子とお医者様
日向葵のオデコに手を当ててみる。

そうすると少し熱かった。

よっぽど、辛かったのに我慢してた
んだよね。

私が言うのも何だけど、
《早く良くなりますように》という意味を
込めて頭を撫でた。

そして、私も眠くなってきたので、
眠りについた。

葵「咲?ってあれ?寝てる…。」

葵のそんな声で目が覚めた。

 『あれ?葵?カンファレンス
  終わったの?』

葵「あっうん。それより体どう?

 『今はそんなにつらくないよ。
  でも日向葵が相当熱が高いみたい…。」

葵「確かに顔赤いな…。」

 『熱が上がったのかも…。さっきは
  こんなに辛そうじゃなかったから…。』

葵「わかった。診察して葵結を迎えに
  行くね。」

 『うん、じゃあまた明日。』

葵「また明日。」

恒例のキスをして病室を出て行った。

今さっきまで寝ていたからか
全然眠くない。

だから、葵が持ってきてくれた
本を読むことにした。

ーコンコン

藤「あら、寝てないのですか?」

 『先程まで子供と寝ていたので
  眠くなくなっちゃって…。』

藤「じゃあ少しお話ししましょう。」

 『藤先生お仕事は?』

藤「今日はもう終わりましたよ。」

そう言いながら点滴の速度を確認する。

話をしていたら眠くなってきた。

藤「そろそろ眠そうなのでいきますね。
  いろいろお話しできて楽しかった
  です。」

 『私もです。』

藤「またお話ししましょうね。」

 『はい、是非!』

藤先生は帰って行った。

そして、私はすぐに眠りについた。
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