(続)病弱女子とお医者様
 『彩華今馬鹿にしたでしょ?』

彩「そんなことないよ。だって、
  葵結が聴診嫌いなの知ってるから、
  自然になっちゃった。」

 『もう…。』

そんなこと言われても否定できない。

パパの聴診とか小さいとき凄い
逃げてたのを見られているから…。

それから、いろいろ授業を受けて
3時間目になり持久走の時間になった。

彩「持久走嫌だな…。」

 『陸上部なのに?』

彩「私は短距離派だもん!」

 『そうだったね。でも、そんなこと
  言いながらも速いから羨ましいよ。』

彩「速くないし…。あぁやりたくない。」

着替えながら彩華がずっと持久走が
嫌と言ってくる。

着替えて、ジャージを着て、外に
出て行く。

まだ、春だからか、風が冷たい。

去年の冬が寒かったからその名残かな?

そんなことを呑気に考えていたら、
体操が終わっていた。

先「二人組になってくださ~い。」

先生の指示でみんな二人組を作り始める。

彩「葵結!」

 『彩華!』

もちろん私は彩華と!

先「どっちが最初に走るか決めて、
  最初の人はスタートラインまで
  来てください。」

彩「どうする?」

 『いつもの感じでいいでしょ。』

彩「じゃあ私最初に行くね。」

 『うん。』

彩華は嫌なことを最初に終わらせたい
人だからこういうときはだいたい
最初に走る。
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