(続)病弱女子とお医者様
先生の合図で走り始め、すぐに終わる
彩華の持久走。

本当に持久走が嫌なのかと疑問になるとき
が多々ある。

彩「あぁ、疲れた。」

 『お疲れ。速かったね。』

彩「ありがとう。そう?あんまり
  感じなかったけど…。」

 『凄い速かったよ!』

彩「ありがとう。次は葵結の番だね。
  頑張って!でも、無理はしない
  でね。」

 『わかった。』

前半組の人が全員ゴールしたので、
後半組がスタートラインに立つ。

後半組もスタートして、私も
無理のないスペースで走る。

結局最後の方だったけど、
ゴールはできたからよかった。

彩「お疲れ!大丈夫?」

 『うん!大丈夫!でも、久しぶりに
  走ったから、疲れちゃった。』

彩「どれぐらいぶりだっけ?」

 『どれぐらいだろう?四ヶ月ぶり
  くらいかな?』

彩「そんなにブランクあったのにこんなに
  速く走れるのは凄いよ!」

 『そう?』

彩「そうだよ。」

 『ありがとう。』

彩華は陸上部だからブランクが
どれだけ大変かがわかるんだと思う。

先「おい、進藤大丈夫か?
  今日走っていたけど…。」

 『はい、父がいいって言って
  いたので。』

先「そうか…。まあ体調悪くなったら、
  保健室に行けよ?」

 『わかりました。』

先生が心配してくれるのもわかるけど、
こういうときに喘息が嫌いになる…。

それから、一日があっという間に
終わり、日向葵も彩華も龍くんも
部活があるから、一人で帰る。

家に帰るともちろん誰もいないから、
少し自分の部屋で寝ることにした。

【葵結】END
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