(続)病弱女子とお医者様
【日向葵】

俺は進藤 日向葵。

葵結の双子の兄だ。

中学生になり、小さい頃から習っていた、
サッカー部に入部した。

幼なじみの龍もそうだ。

彩華も龍もそうだが、葵結のことになると
過保護になる。

龍が過保護になるのは、恋愛感情が
あるからかもしれないが…。

とっとと告白しろと言ってるのに、
フラれることを恐れて、絶対告白しようと
しない龍。

双子の片割れの俺が大丈夫って言ってる
んだから、大丈夫に決まってるのに…。

葵結も龍のことを好きなはずなのにな…。

龍「あぁ、今日葵結走ってたけど
  大丈夫かな…。」

 『大丈夫だろ。だって朝、父さんが
  許可していたし…。』

龍「葵さんが言ってたなら
  大丈夫か…。」

龍は医者を目指しているからか
父さんのことを凄く慕っている。

母さんのことも慕ってるけど、
咲人がいるからか、あんまり
近寄ったりはしない。

咲人のマザコン具合は引く。

さすがに小学4年生なんだから、
そろそろ母さん離れすればいいのに…。

いつまでも離れないと、父さんが
嫉妬しそうだけどな…。

龍「…た、ひなた、日向葵!」

 『どうした?』

龍「どうしたじゃねよ。急に
  ボォッとし始めて…。」

 『咲人のことを考えてた。』

龍「咲人くんももう4年生だっけ?」

 『あぁ。』

龍「まだ咲さん好きは健在?」

 『当たり前だろ?毎朝集合先まで
  一緒に行ってるぜ?』

龍「凄いな…。姫華ちゃんも妬いたり
  しないのか?」

 『あんまりしないな…。
  姫華は家族なら誰でもいいような人
  だし…。』
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