(続)病弱女子とお医者様

季節の変わり目

【葵結】

日向葵の骨折もすっかりよくなり、
季節は初夏になった。

梅雨もすっかり明けて、日に日に
暑くなってきた。

そんな中私は体調を崩していた。

葵「葵結体温測らないと学校
  行かせない。」

 『嫌だ、学校行く!』

葵「咲も葵結もどうしてこうなんだ…。」

ママも体調を崩しているみたいで、
パパは今大変みたい(苦笑)

日「葵結熱だけ測れば?父さんも熱が
  なければ行かせてくれるよ?」

 『日向葵までそうやって言うん
  だから…。』

しょうがなくパパから体温計を
もらい熱を測る。

葵「咲、葵結が測り始めたから、
  咲も測れよ!」

咲「いやっ、測らない。」

葵「はぁ…。」

ため息をつきながらママの脇に
体温計を挟んで抱きしめた。

一体、何個あるんだか気になるよ…。

ママのイヤイヤという声が響く中
私の体温計が鳴った。

葵「ちょっと待ってて。」

パパはママが離せないみたい。

暫くしてママの体温計もなった。

葵「葵結から見せて?」

しょうがないから素直にパパに体温計を
渡す。

葵「う~ん、熱はないみたいだね。
  今日体育ある?」

 『ないよ。』

葵「じゃあ、行って良し!
  体調悪くなったらすぐに保健室に
  行くこと。いいね?」

 『うん!』
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