(続)病弱女子とお医者様
 『いえ。俺も医者なんで、
  わかってます。あっ、
  咲起こしますか?』

希「そうよね!起こさなくていいよ。
  で、今日は咲さんどうしたの?」

 『つわりが始まったんですけど、
  どうも重いみたいで…。何にも
  食べれないし、飲めないんです…。』

希「そう…。じゃあ、取り敢えず
  診察しちゃうわね。診察台に
  寝かせられる?」

 『あっ、はい。』

咲を診察台まで連れていく。

本当に最近軽くなった気がする。

藤「じゃあ、赤ちゃん見ようかな。」

そう言ってテキパキと仕事をこなす先生。

そうしているうちに咲が起きた。

咲「んっ…葵?」

 『あっ、咲起きた?』

咲「葵、気持ち悪い…。」

 『先生少し起こしてもいいですか?』

希「いいわよ!咲さん吐けるときは
  しっかり吐いてね?」

咲「ウッケホッケホッケホッケホッケホッケホッ…」

 『出なそうだな…。先生ゴム手袋とか
  ありますか?』

希「ええ、少し待っててね?」

俺が咲の背中をさすってるために、
取りに行ってくれる藤先生。

希「はい、取ってきたわよ。」

 『あっ、ありがとうございます!
  咲いい?』

咲は首を降る。

咲「ケホッケホッイヤ!ケホッケホッ…イヤ…。」
< 8 / 67 >

この作品をシェア

pagetop