① オオカミさんとクマさんに。狙われた私の…
「ふ、ふあぁ…」
テーブル越しに彼は私を引き寄せた。
昼間、見せられたのと同じように、彼は私の唇に自分のそれを押し当てた。
お酒とメンソールの混ざった味。
彼は私の唇の閉じ目を舌先で優しく撫で、開かせて内に挿し入れる。
ゆっくりと焦らすように、彼の舌先が口腔の粘膜を刺激する。
「ガン見しててただろ?」
「っ…」
一度離してもう一度、今度は深く口付ける。思うままに舌を絡め取り、からかうように吸い上げる。
突き飛ばせば離れられるが…身体が痺れて、上手くいかない。
耳朶に右手が触れ、後れ毛を耳にかけながら撫でる。
「そこ…駄目…」
「してくれって、言ってるようなもんだぜ?」
耳元に響く甘いテノール。
…それって反則…ですよ。
もう一度キス。耳朶を弄びながら、今度は焦らすようにソフトに。私から、彼の舌使いを求めてこさせるように。
なんて意地悪。
どうしよう。
何だかおかしい。
頭がボーッとなってきて、身体の奥がジンジンと…
その頃にはもう、私はすっかりオオカミさんに絡め取られていた。
そっかあ…水野さんが言ってたのは、これだったんだ。
ナルホド、大神秋人は相当に手癖が悪い。
でも、解っているのに止められない。
「ホテル、戻るか?」
私の状態を見抜いているのだろう。
彼は、愉しそうに問いかける。
「ん…」
こんなのダメ…
思ってるのに、頷かずには居られない。
テーブル越しに彼は私を引き寄せた。
昼間、見せられたのと同じように、彼は私の唇に自分のそれを押し当てた。
お酒とメンソールの混ざった味。
彼は私の唇の閉じ目を舌先で優しく撫で、開かせて内に挿し入れる。
ゆっくりと焦らすように、彼の舌先が口腔の粘膜を刺激する。
「ガン見しててただろ?」
「っ…」
一度離してもう一度、今度は深く口付ける。思うままに舌を絡め取り、からかうように吸い上げる。
突き飛ばせば離れられるが…身体が痺れて、上手くいかない。
耳朶に右手が触れ、後れ毛を耳にかけながら撫でる。
「そこ…駄目…」
「してくれって、言ってるようなもんだぜ?」
耳元に響く甘いテノール。
…それって反則…ですよ。
もう一度キス。耳朶を弄びながら、今度は焦らすようにソフトに。私から、彼の舌使いを求めてこさせるように。
なんて意地悪。
どうしよう。
何だかおかしい。
頭がボーッとなってきて、身体の奥がジンジンと…
その頃にはもう、私はすっかりオオカミさんに絡め取られていた。
そっかあ…水野さんが言ってたのは、これだったんだ。
ナルホド、大神秋人は相当に手癖が悪い。
でも、解っているのに止められない。
「ホテル、戻るか?」
私の状態を見抜いているのだろう。
彼は、愉しそうに問いかける。
「ん…」
こんなのダメ…
思ってるのに、頷かずには居られない。