① オオカミさんとクマさんに。狙われた私の…
(おまけ) その時大神リーダーは
移動途中の新幹線。
パソコン画面の凝視に疲れ、大神秋人はチラリと隣の席を見て、ふと手を休めて考えた。
さっきから、ことのほかシアワセそうに弁当を食っている部下、赤野燈子。
…全くよぉ、使えねえ女が来たもんだ。
課長のやつ、俺が気に入らないもんだからって、『宜しく頼むよ』なんつって、ワザワザ直下につけやがって。
何せコイツ鈍すぎて、あれだけ俺が怒鳴り散らしても、全くコタえてやがらねえ。
大体、この課のヤツらは皆、あの子を甘やかすもんだから、危機感ってもんがない。
仕事は山積みだってのに。
特に熊野、“好みのタイプだ”とかって赤野をやたらと庇いやがる。
あれじゃあますます図に乗って、仕事が覚えられなくなっちまう。
アイツのためにもならないだろう?
…まあな、見た目はそう悪くないけどな。特にこないだのナマ足ソックスはツボ…って、何を言わせる。
おい、赤野。
オマエは一体、何がそんなにシアワセなんだ?
その椎茸の佃煮は…それほどに旨いのか。
《おまけ・おわり》
パソコン画面の凝視に疲れ、大神秋人はチラリと隣の席を見て、ふと手を休めて考えた。
さっきから、ことのほかシアワセそうに弁当を食っている部下、赤野燈子。
…全くよぉ、使えねえ女が来たもんだ。
課長のやつ、俺が気に入らないもんだからって、『宜しく頼むよ』なんつって、ワザワザ直下につけやがって。
何せコイツ鈍すぎて、あれだけ俺が怒鳴り散らしても、全くコタえてやがらねえ。
大体、この課のヤツらは皆、あの子を甘やかすもんだから、危機感ってもんがない。
仕事は山積みだってのに。
特に熊野、“好みのタイプだ”とかって赤野をやたらと庇いやがる。
あれじゃあますます図に乗って、仕事が覚えられなくなっちまう。
アイツのためにもならないだろう?
…まあな、見た目はそう悪くないけどな。特にこないだのナマ足ソックスはツボ…って、何を言わせる。
おい、赤野。
オマエは一体、何がそんなにシアワセなんだ?
その椎茸の佃煮は…それほどに旨いのか。
《おまけ・おわり》