不器用な彼が隠した2文字
「…悩んでてもしょうがないよね!
聞いてくる!」
悩んでたってどうせヘコむんだ。
直接聞いてヘコんだって同じ!たぶん!
ガタッと席を立ち上がって、3年生の教室まで走る。
「朝比奈先輩!」
3年1組のドアを勢い良く開けて、席に座ってパンを食べている朝比奈先輩の前に立つ。
「…うるさいんだけど」
心底迷惑そうにメロンパンをかじる。
メロンパンってところが可愛くてまた私のツボだったりするんだけど、今はそんなことはどうでもよくて。