不器用な彼が隠した2文字
…やっぱり、好きです。
どうしても、好きです。
もう全身が、好きだって言ってる。
もう一度綺麗な髪に触れた瞬間。
「…何してんの」
不意に開いた目に、はっと息を飲む。
どうしよう、起きてた…!?
慌てて手を引っ込めると、寝たまま私を睨む朝比奈先輩。
その瞳は、きっと今までで1番冷たかった。
「避けたり触ったり何なの、
…なめてんの?」
強い口調に、思わず目を逸らす。
「そんなこと…っ」