不器用な彼が隠した2文字




「っ、なにす……」





身体中が熱い。

耳にかかる吐息に、頭の中が真っ白になる。


久しぶりの朝比奈先輩の香水の匂いも、私の思考回路をショートさせる。







「静かにしないとバレるよ」







晴希に聞こえないように、小さな声で。


私の耳元で囁く朝比奈先輩の声に、恥ずかしいくらいに身体がビクッと反応してしまった。





< 147 / 341 >

この作品をシェア

pagetop