不器用な彼が隠した2文字
◻︎マスク越しの本心
「小日向ちゃん、いる?」
次の日。
6時間目が終わるチャイムが鳴ってすぐ、教室の入り口で呼ばれた名前。
そこにいるのは、朝比奈先輩のお友達。
「はい…?」
何の用だろう?
そう思いながら彼の元へ向かうと、渡されたプリントの束。
「朝比奈が今日熱出して休んでてさ、
良かったら小日向ちゃん、プリント届けてやってくれないかな?」
「え…なんで私なんですか…?」
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