不器用な彼が隠した2文字
『嫌いなわけないだろ』
◻︎ぶっきらぼうなその2文字
放課後、体育館の裏。
そんなところに呼び出されるのは、嫌な予感しかしなかったけど。
その予感は、的中したみたいだ。
「朝比奈先輩がしてたハチマキ、アンタのなんだって?」
体育祭から1週間も経ったけど、何で知ってるんだろう。
目の前には藤崎さんとその仲間。
懲りないなぁ、前は違う人のことで呼び出したくせに。
なんて思っていると、さらに鋭くなる藤崎さんの視線。