不器用な彼が隠した2文字
太陽が、優しく私たちを照らす。
文化祭独特の浮かれた雰囲気も、楽しくて。
隣に朝比奈先輩がいるなんて、幸せすぎて。
「…理生先輩」
ボソッと呟いただけなのに、痛いくらいの視線に攻撃される。
「…吊るされたいの?」
校庭にの、文化祭の飾りである建造物を止めてあるロープを見ながら言う朝比奈先輩に、まさか…!と首を振る。
「いい名前だと思うんだけどなぁ」
「俺は嫌いなんだよ、女みたいで」
「そんなことないのに…」