フテキな片想い
さっきの真央は震えてた。
好きだと告白された時も、悲しそうな瞳をしてた。
気付いたら涙が頬を伝っていた。
ぐずぐずと鼻を啜っていたら、部屋着のポケットに入れていた携帯が鳴った。
LINEの着信知らせ、相手は蛍さんだった。
___真央来てるよ。文化祭まで準備をするから、暫く星夜の部屋に泊まり込むって(´-ω-`)
___今、手が離せないから、俺から美雨ちゃんに伝えてくれと、弟から伝言でした!('◇')ゞ
ハピバ♪文化祭終わって落ち着いたら、デートしようね!(つ∀-)オヤスミー
真央、蛍さんの家にいるんだ。
蛍さんからのメッセージを見て、ホッとした私がいた。
涙を拭いて立ち上がり、真央のベッドに仰向けに倒れた。
微かに真央の匂いがした。落ち着く匂い。
私、何で泣いてるんだろう?
瞼を閉じると、「好きだ」とまた真央の声がした。