フテキな片想い
真央@サカチュー
「マオニャン、セヤさん、お疲れちゃ~ん」
昼休み。購買で買ったパンとコーヒー牛乳で昼飯をとっていると、後ろの扉から井岡が入って来た。
「セヤさん、うぃ~」と星夜の前で拳を突き出し、ファストバンプ、星夜がつられて拳を突き出した。
ラッパー的なノリに、若干引いている自分がいた。
「いい加減、妖怪ネームで呼ぶのやめろよ」
呆れた視線を送ると、
「俺が描いたキャラ、イケてただろ?つーか、メダル二百枚、コンプリートしたらしいじゃん。結構、レベル高いって委員長も言ってたぜ」
井岡は隣の椅子を引きずりながら、俺の隣に座った。
「実際作ってみると難しくて、結構時間かかっちゃったよね。予定では、もうちょっと早く作り終わる予定だったんだけど。でも昨日、真央が徹夜で作ってくれたから。文化祭まで五日を残して完成したワケなんだ」
星夜が説明をする。
「徹夜したの?マジで?」