フテキな片想い
美雨@おうちに帰ろう
___今日の坂高の文化祭、芽衣子とつばさんとお邪魔します('◇')ゞ
坂下高校の文化祭、二日目の朝。
真央にLINEをしてみた。
結果は安定の既読スルー。
LINEをしても、返って来ない虚しさから、ここの所、敬語になっちゃってるし。
十一時に駅前で、芽衣子とつばさんと待ち合わせをした。
芽衣子が当日は坂女の制服で!と念を押してたにも関わらず、つばさんはいつものボーイッシュな私服で登場した。
「も~うっ、何でつばさん、制服じゃないの?せっかく坂女に通ってるんだから、アピールしないと!坂高男子に坂女の制服って人気あるんだからっ!」
「え?制服で行こうって言ってたの、そういう理由だったの?私、一応、他校でも学校に行くから制服じゃないとダメなのかと思ってた」
「そんなワケないでしょ。いい?美雨、女はいつでも戦闘態勢じゃないとっ!」
芽衣子がいつものテンションで迫って来る。
「嫌だよ。私は、ただでさえ、制服好きじゃないのに。こっちの方が落ち着くから、今日はこれでいいの」
つばさんにぴしゃりと言われ、芽衣子は口を噤んだ。
「もったいない。坂女ってブランドがあるのに……」とブツブツ言いながら、つばさんの後を歩いて行く。